■無題■
[Lost story 1]
とある日に こう言われた

「私たち、縁を切らない?」

この言葉で私は絶望した 死にたくなった 

今まで信じあい、ともに笑い、ともに泣いた

あれは嘘なの? と聞きたかった が遅かった



もういなかった 

私は何もしてない あの人が勝手にしたことだ

数少ない親友だったのに 些細なことで縁を切った

手を伸ばしても届かない場所に 追いかけても追いつかない場所に



逝ってしまった。



一通の手紙が来た―…

「あなたにだけは言っておきたかった。

ごめんなさい。勝手に死んでしまって 

理由はあなたのせいじゃない 悪くないんだ

まきこめなかった これからの戦争には」

意味が理解できなかった 転校じゃないの? 絶交じゃないの?



手の届く場所にあったのは


あの人に会う切符と 見えない絶望だった
絹香
http://sekieikomyunithi.bbs.fc2.com/
2011年08月28日(日) 20時04分28秒 公開
この作品の著作権は絹香さんにあり無断転載は禁止です
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
感想記事の投稿は現在ありません。
お名前(必須) E-Mail(任意)
メッセージ


<<戻る
感想記事削除PASSWORD
PASSWORD 編集 削除