■母の日■
[短編小説]
みなさんは、母の日に何かあげましたか?
私は、母にスカーフをあげました。
それに決めたのは昨日の夜。
父と一緒に買い物に行っている兄からの電話でした。
「藍、母さんに何をプレゼントする?」
と聞かれても、私は困ってしまいます。何も考えていませんでしたから。
「そんなこといきなり言われても・・・」
「なんか残るものがいいよな?」
「うん。カーネーションとかは枯れたら終わりやしな・・・。」
「うん・・・」
私たちはすごく悩みました。
「造花ならあるんやけどな・・・」
「でも、なんかなー・・・。」
うーん・・・。何がいいかな・・・。
同じ年代の人だと考えやすいのですが、年上となると何がほしいのか・・・。
「スカーフとかは?」
「スカーフ?」
「うん。高いけど、二人でやったら買えるで。」
「何円?」
「2000円」
高いけど・・・たまにはいいか・・・。
「そうしよか。1000円ずつ出して」
「うん。じゃあ買って帰るわ。」
「了解!!」
そうしてスカーフに決まった。

次の日、私達はメッセージを何にするかで悩んだ。
「ありきたりなのはあかんな・・・。」
「うん。」
「『今までいろいろとしてくれてありがとう』とかは?」
「ありきたりやな・・・。」
うーん・・・。そろそろアイロンあてるのとか手伝ったほうがいいな・・・。
「『うちらにできることがあったらなんでも言ってな』は?」
「うーん・・・。それに『これからもいろいろとお世話になります』っていれ てみる?」
「そうやなあ・・・。」
「そうしよか。」
「うん。」
ということで決まった。

そして私達は母が昼食を食べ終わった後にプレゼントを渡した。
「ありがとう。藍、悠」
そのことばが私はとても嬉しかった。

みなさんもプレゼントをあげるときは心を込めて真剣に考えて渡しましょう。
すると、嬉しいことが起こるかもしれません。
2004年05月09日(日) 13時46分52秒 公開
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■作者からのメッセージ
半分実話です。スカーフをあげたのは事実です。今までの感謝の気持ちを込めて・・・。ちょうど今日が母の日だったので題材にしてみました。感想を書いていただければとても嬉しいです。

この作品の感想をお寄せください。
母の日・・・私は何も上げてませんw(汗 母の日だということ自体忘れてましたから・・・。 東雲燈華 2004-05-11 15:06:03
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