■虹 −最終章−■
[小説]
朝からひしひしと雨が降っていた。
重苦しい空気が教室中に漂っていた。

「朝から鬱陶しい天気だねぇー。」
私は隣の席の美作淳に声をかけた。
「そうか?俺は好きだな・・・雨」
・・・やっぱり変な人だぁ・・・。
でも、なんだか最近、ちょっと気になる存在。
私のお隣の席の美作くんは、いつも呆けている変な人。
でもちょっと怖いところも、冷たいところもある。
なんだかとっても不思議な方なのデス・・・。
でも、たまに優しく諭してくれる事もあったりなかったり・・・。
取り合えず、私は彼を研究中なのです。
そういうお前は誰?といわれると・・・。
私の名前は安西夏実。2年2組のクラス委員長です。
ちょっと学校では良い子ぶっていて、いつも絶やさず笑顔を
作っていたんだけど、その所為で美作くんに「偽善者」って
言われたんだよねぇ・・・。
・・・全くその通りなんだけど。
これからは、無理せず、自分らしく。
隣の席の彼のように。

・・・・だるい・・・・・。
そとは雨降り、授業は数学。
とっても眠くてだるい・・・。
ふと横を見ると美作くんが外を眺めていた。
いつもの事だけど何が楽しいのか良くわからない・・・。
しかも空も曇っているし。
秋の美しい空なんて顔を出していないし。
「雨、好きなんだ。」
ふと聞いてみた。
「・・・空からの恵みだよ。」
・・・・??
意味不明な答えに暫くきょとんとしていた。
「ほら、見ろよ。」
そう言われて外を見る。すると、雲の切れ間から光が差し込んできた。
そして、雨が上がっていく。
キラキラと光の粒が舞う中、私は見つけた。
大きな虹を。

「綺麗・・。」
七色の光線が山に伸びていた。其れは、
追いかけても追いかけても届かない虹。
輝く光の粒と、山にかかる虹の橋。
「虹って・・・安西みたいだ。」
・・・・・・!?
な・・・・!?
「綺麗で、この手に入れたいんだけど、絶対届かない。
追いかけても、追いかけても・・・。」
そ、其れって如何いう・・・!?
「私、綺麗なんかじゃ・・・」
顔が紅く染まる私に、美作くんがにっこりと微笑む。
「いつも一生懸命で・・輝いてるよ、安西は・・・。」
・・・・・・。
「美作くんは、雨みたいな人だよ。」

冷たい雨は、時に生きる糧になってくれるから。
貴方の一言一言で、私は輝きになれるから。
貴方の笑顔は、私を輝かせてくれるから。
虹は雨に降られて輝くから・・・・・。

「やっと届いたな。」


冷たい雨は、虹を綺麗に輝かせる。

只虹を待っているだけでは、

本当の答えなんか出ないから。

本当の自分に出会うには、

沢山の厳しさに出会うけれど。

無駄な事じゃないから。

全て生きるチカラ。

私の胸の奥の

小さな光・・・・・・。

見つけよう、

貴方と、二人で。

可奈
2003年09月19日(金) 20時01分14秒 公開
この作品の著作権は可奈さんにあり無断転載は禁止です
■作者からのメッセージ
うわーーーーー・・・。
簡単にくっついてしまった・・・。
でもあんまり長々続ける小説でもないし、
強制終了させました(ヤメ
暇があれば、また番外編でも(要らん
初小説、終了です!!!!
次回はもっと真面目にやります;;(反省


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びっくりするくらい恥かしくなる展開でした(笑)初小説オツカレサマでした。これからも頑張ってくださいね。 まりの(管理人) 2003-09-26 23:56:53
うわぁ――――最後はハッピーだぁ〜vv キャァ―――vv カッコイイなぁ―――vv  私も(早く)小説終わらせたいです。ちょっとネタぎれですので・・・・、まぁ、頑張っておたがい書きましょうね。 夏樹 2003-09-20 13:52:13
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